「子育ては、自分育てでもある」この言葉をご存じでしょうか?
聞くだけでは、ふんわりとした言葉なのですが、実際に子どもと向き合っている世代、子育ての経験した人にとってはとても深い意味を持っています。
今回は「子育てと自分史」についてご紹介します。
■子育てと自分史
自分史は必ずしも「生い立ちから時系列で描くもの」ではありません。
自分の中で何がどう変化してきたのかを振り返ることも、自分史を本質ではないでしょうか。
それが、自分の育ってきた環境であり、子育てを経て感じたことにも当てはまります。
例えば)
- これまで「ちゃんとしなくては」と思って育ってきた
- その価値とはどこからきたのか(親の躾?生まれ持った性格?成長してきた環境?)
- その思考は、子育てを通じてどう変化したのか
- その結果、今では「もう少し自由でいい」と思えるようになった など
このような感情の変化自体が、あなたの内面の歴史であり、自分史に繋がっています。
■「当たり前」に潜む違和感=過去の自分
子育てをすると、自分の中の「当たり前」と向き合うことが増えていきます。
- 人に迷惑をかけてはダメ
- ちゃんとして など
気が付けば、子どもにそのような言葉かけをしていることはありませんか?
筆者もその1人でした。けれど、「それって本当に子どものため?」なのかと思うことがありました。
自分を思い返しみると、私は「正しく」や「失敗しないように」など、理想の人物像というものを作り、生きていたのかもしれません。
■子どもから教わったこと=現在の気づき
子どもは、目が離せないものですが、「自由」です。
気になることがあれば、1つのことでも集中し、楽しむことができます。
そして、小さな頃は大人になった私たちには忘れてしまった素敵な視点を持っています。
空には雲や飛行機、鳥や虫が飛んでいること。
道には、小さな石や可愛い花が咲いていること。
失敗しても、何度でも挑戦し、時には泣いて助けを求め、また挑戦すること。
そして、どんなことでも楽しむこと。
子育てを通し、大人になるにつれて忘れていた、純粋で素直な気持ちを子どもから教わります。
■変わっていく「生き方」=未来への想い
子どもが生まれる前や幼い頃は「ちゃんとした親でいなくては」と思い込むことがあるかもしれません。
私もその1人です。ですが、子どもが成長していく過程で「私も子どもと一緒に少しずつ成長できればいい」と思えるようになりました。
人はみんな完璧ではありません。周りをよく見ると、私たちを育ててくれた親世代でも、未完全な部分があることに気づかされます。
親になってからの新しい気づきや変化も、今の私を作る大切な一部です。
これからもどれだけ年をとっても方向転換しながら、成長をし続けていければいいと思っています。
■まとめ
人は誰もが完璧ではありません。そんな未完全な部分を私たちは子どもから教えられることも少なくありません。
「子どもを育てながら、自分と向き合い、育てられる。」そんなことがあってもいいのかもしれません。
感情の変化は、あなたの内面の成長の歴史であり、あなただけの自分史です。どんな変化も怖がらずに子どもと一緒に楽しんでいければいいですね。
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