子育て中は、毎日が慌ただしくあっという間に過ぎていきます。
気づけば1年が終わり、忙しさのあまり「あの頃は何を考えていたのか」を思い出せなくなることも少なくありません。
筆者自身も、「自分史なんてまだ早い」と思っていた一人でした。
自分史というと、人生の終盤にまとめるものというイメージがありますが、本来は年齢に関係なく書くことができるものです。
むしろ、子どもが小さい今こそ、自分史を残しておく意味があります。
今回は「子育て世代が自分史を書く理由」についてご紹介します。
■理由1. 子どもが大人になったときの‟資料”になる
子どもは親の若い頃を知りません。
これまでどんなことで悩み、どんな選択をし、そしてどんな失敗をしてきたのか。
それを具体的に知る機会は、意外と少ないものです。
自分史は「立派な経歴」を書くだけのものではありません。
その時に考えていたことや、それを判断した理由を書くことで、将来、子どもにとっての参考資料になることも。
完璧な親像ではなく、試行錯誤してきた姿を残すことの方が価値があります。
■理由2. 親自身の軸を整理できる
子育て中は、子どもの予定や成長が中心になりがちです。
その結果、「自分はどうしたいのか」が後回しになります。
自分史を書くことで、自分の価値観を一個人として言語化することができます。
- どんな親でありたいのか
- どんな働き方を選びたいのか
- 何を大切にしているのか
数行でも書き出すことで、親として、一人の人間としての軸が明確になります。
これは、将来子どもに説明するときにも役立ちます。
筆者自身も、子どものことを優先するあまり、「自分はどうしたいのか…」と自分の気持ちを後回しにしていたと感じることもありました。
だからこそ、一度立ち止まり、言葉にする。自分と向き合う時間が子育て世代には必要だと感じています。
■理由3. 今しか書けない視点がある
子どもが小さい今の気持ちは、数年後には変わっていきます。
子どもとの何気ない記憶も、小さなことで怒ってしまい、夜に1人反省会をしていた感情も、少しずつ薄れていきます。
「あの頃、こんなことで悩んでいた」
「それでも、こう決めた」
こうした記憶は、あとからでは正確に思い出せません。
だからこそ、今の視点で残す意味があるのです。
■理由4. 書き方のハードルを下げる具体例
今はSNSや写真アプリなど、日常を記録するツールはたくさんあります。
それらを‟自分史の材料”として活用する方法もあります。
- その日の出来事
- 子どもとの会話
- 迷った時の選択理由
- 仕事と家庭のバランスで考えたこと など
文章は長くなくても構いません。「なぜそう思ったか」を一言添えるだけで、立派な記録になります。
■理由5. 将来、子どもが読む可能性を意識する視点
子どもが思春期を迎えたとき、親の言葉は届きにくくなることがあります。
そんなとき、過去の記録があれば、「昔のお母さん、お父さんも悩んでいた」と知るきっかけになるかもしれません。
直接では伝えにくい価値観も、文章や写真を残すことで、文字や写真から見える愛情を静かに届けることがあります。
■まとめ
自分史は、特別な文章である必要はありません。ノートの箇条書きから始めるのでも十分です。
将来、子どもに読ませるためというよりも、まずは自分の思考の記録として始めてみましょう。
それが結果として、将来、子どもにも読める‟家族の記録(記憶)”になることもあります。
今の自分を未来の自分が読み返したとき、「あの頃もちゃんと考えていた」「しっかり子どもや自分と向き合っていた」と思えたら、それだけで書く意味は十分あるのではないでしょうか。
「自分史を綴りたい」「大切な人への贈り物として残したい」―― その想いを大切に、一冊の物語に。
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