日本では人生の大きな節目、‟還暦”を大切にしています。還暦はこれまでの歩みを振り返り、新たな人生のスタートを祝う特別な機会です。
その記念に「自分史」のプレゼントとして検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、プレゼントをするにあたり、サプライズで作った方がいいのか、事前に本人に伝えて一緒に作る方がいいのか、迷う場面もあるかと思います。
還暦は人生の最期ではなくこれからも続いていく人生の通過点。自分史を贈るうえで、締めくくりをどうまとめるのかが大切です。
そこで今回は「還暦祝いに「自分史」を贈るときの工夫」についてご紹介します。
◆ 自分史をプレゼント。サプライズ?それとも事前に伝える?
プレゼントといえばサプライズが王道です。
自分史をサプライズで贈られれば、驚きとサプライズで胸がいっぱいになることも。
しかし、思い出やエピソードは本人でなければ分からない部分も多く、大切な出来事が抜けていたり、ニュアンスが違ってしまった場合、残念な気持ちにさせてしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのは、‟作ること自体をプレゼントにする”という発想です。
事前に「還暦のお祝いに自分史を一緒に作りたい」と伝え、写真選びや思い出話を聞かせてもらいながら進めれば、完成度はより高くなります。
例えば、アルバムをめくりながら話を聞いたり、子どもや孫が質問をいくつか投げかけて回答を記録したりすることで、制作過程そのものが家族のイベントになります。
何より、その過程で語り合う時間が家族のかけがえのない思い出となり、冊子を渡したときの喜びも倍増します。
◆自分史は「過去」だけではなく「未来」も描く
還暦を迎えるといっても、現代の60歳はまだまだ若々しく、人生はこれからも続いていきます。
そのため、自分史を過去のまとめとして終わらせてしまうのはもったいかもしれません。
自分史の構成例には、
これまでの歩みを振り返る章
- 幼少期や学年時代の思い出
- 結婚、子育て、仕事や地域活動での歩み に加えて、
これからの未来を描く章
- これから挑戦したいこと
- 旅行や趣味などの夢について
- 家族への想いやメッセージ など、両方を盛り込むことがおすすめです。
未来への視点を入れることで「未来へ続く自分史」となり、人生の振り返り以外に含みを持たせることができます。
特に子や孫への言葉を残すと、読み手にとっても心の支えにもなり、世代を超えて読み継がれる1冊になります。
◆ 締めくくりは「これからの未来への言葉」で
自分史の最終章はとても大切な部分です。
「これまでの人生で締めくくる」表現ではなく、「ここからさらに広がっていく未来」を意識した言葉で結ぶと温かな印象になります。
例えば、
- これからの人生も、家族や仲間と一緒に楽しんでいきたい
- 次の夢に向かって、まだまだ歩みを続けていきたい
- 大切な家族と過ごす時間を、これからも大切にしていきたい など
前向きな言葉で締めくくると読み返すたびに希望や温かみが湧いてくる一冊になるでしょう。
また、未来への抱負を手書きで添えるスペースを残しておくことで、贈ったあとにも書き足していける「成長する自分史」としても活躍してくれます。
◆ まとめ
還暦祝いに贈る自分史は、単なる記念品以上に価値を持ちます。
サプライズとして完成品を渡すこともとても素敵なことです。ですが、事前に伝えて一緒に作る時間を楽しむことも、何よりのプレゼントになるでしょう。
そして、60歳での自分史はそこで終わるものではなく、「これまで」と「これから」を繋ぐ人生の大切な物語です。
最後の文章をポジティブな言葉で締めくくれば、未来へのエールになり、受け取られるお母さまにとっても贈る側のご家族にとっても、大切な宝物になるのではないでしょうか。
「自分史を綴りたい」「大切な人への贈り物として残したい」―― その想いを大切に、一冊の物語に。
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