「自分史を作ってみたい」と思ったとき、多くの人が最初につまずくのが、文章力や特別な経験の有無と考える方は少なくありません。
実は、自分史を作るときに一番迷いやすいのは書き始める前段階になります。
今回は「自分史を作るとき、人が一番迷うのはどこ?」についてご紹介します。
■書き始める前、手が止まる
「何から手をつければいいのか。」「どこまで書けばいいのか。」「そもそも、これを書いて意味があるのか。」
思い出は頭の中に山ほどあるのに、いざ形にしようとすると手が止まること。
この感覚を覚えたことのある方は、決して少なくありません。
■手が止まる理由とは?
手が止まる理由には、自分史には「正解の範囲」がないことが関係しています。
自分史は「人生を書き残すもの」と言われていますが、人生には明確な区切りや正解の長さがありません。
幼少期から現在までを書くべきなのか?
仕事や家族の話に焦点を置くべきなのか?
あえて触れない出来事があってもいいのか?
このように、どこまで書けばいいのかわからないという状態に人は迷うもの。
自分史にも「ここまで書けば完成」という線引きがされていないため、判断を自分で引かなければなりません。
■自分自身が題材になる難しさ
自分史は、自分自身が題材になります。
そのため、思い出すこと、選ぶこと、意味づけることの全てを自分で行う必要があります。
そこには、
- 楽しかったことだけではなく、迷いや後悔をどう扱うのか
- 誰かが関わる出来事をどの視点から書くのか
客観的な正解がない中で判断を重ねることは、思っている以上に負担に感じる作業かもしれません。
■一人で作ると、役割が増えすぎてしまう
自分で自分史を作る場合、
- 思い出す
- 取捨選択する
- 言葉を整える
これら3つを、同時に1人で担うことになります。これは能力の問題ではなく、役割が多すぎる状態。
書けなくなってしまうのは当然で、「向いていない」わけでも、「続ける力がない」わけでもありません。
■「書けない」のではなく、「決めきれない」
自分史制作で手が止まってしまう人の多くは、書く内容がないのではなく、どこまで踏み込んでいくのか決めきれていない状態です。
「簡単にまとめることもできるけど、それでいいの?」「深く書きたいけど、どこまで出していいかわからない…」
これらの迷いは、自分の人生を大切に扱おうとしている証拠でもあります。
■プロが担うのは「迷いを整理する」役割
プロに依頼する自分史制作は、文章を書くこと以上に、迷いの整理を任せられること。
- 何を残し、どこを切り取るのか
- どの順番で作ると読み手に伝わりやすいのか
1人で抱え込んでいたことを、第三者と一緒に共有することで形にしていく。
プロが担うのは、単なる代筆ではなく、迷いを整理し、範囲を定める役割があるのです。
■自分で作る自分史に残るもの
一方で、自分で作る自分史には、気持ちの揺れや途中の思考がそのまま反映されます。
完成度よりも、「考えていた時間」や「立ち止まった痕跡」が記録として残ることは、決して未完成なのではなく、その人らしい形とも言えます。
どちらが正解ということはありません。
■まとめ — 迷っている時点で自分史づくりは始まっている ―
多くの人が立ち止まるのは、書き始める前、そして「どこまでやるか」を決める場面です。
そこで止まってしまったからといって、自分史づくりに向いていないというわけではありません。
迷っている時点で、自分史の入口に立っており、あなた自身の物語の内容を慎重に選んでいるだけ。
迷い立ち止まりながら、人生と同じようにゆっくりと、そしてあなたらしく自分史制作を進めていってください。
「自分史を綴りたい」「大切な人への贈り物として残したい」―― その想いを大切に、一冊の物語に。
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