新入社員にとって会社の雰囲気や仕事の内容など、初めのうちは不安なことばかりではないでしょうか。
そんな新入社員が会社に馴染み、仕事を進められるような対策に社史を取り入れたいというご相談をいただくことが増えてきています。
そこで今回は、「簡単でわかりやすい社史(会社概要)の書き方」をご紹介します。
■第1章―会社の始まり
第1章は、会社の起源を入れていきましょう。起源を知ることで入社した会社への親しみや、創業者の想いを知るきっかけになります。
例えば)
- 創業のきっかけや想い:会社を始めるにあたり、どんな課題を解決したかったのか、創業者の熱意や夢を伝える
- 創業年や創業者の紹介:簡単に記載することで会社を知るきっかけになる
- 会社名の由来やブランド名:会社設立にあたり、どのような想いを込めて会社名を作ったのか(意味があれば入れていくことで親しみやすさUP!)
■第2章―会社の歴史・歩み
会社の成長、軌跡を短く紹介していきます。
例えば)
- 重要な出来事:事業の転換点、成長のターニングポイント(設立、支店開設、新製品やサービスの開始など)
- 年代や数字を入れて具体的に紹介:○○年に○○事業を開始など、年代は時系列にまとめる
- 創業当時が分かる背景や現在との比較:設立当時の社員数から現在の社員数や支店数など、成長過程から現在の比較ができるものを紹介
- 歩みについて:どのように壁を乗り越えてきたのか、会社はどう変化・成長を遂げてきたのかを簡潔に
■第3章―会社の「今」
会社の歩みの次は「今」を伝えていきましょう。
例えば)
- 社員の働く環境や社風を紹介:新入社員にとって会社内の環境はとても重要。会社の価値観を記載し、知ってもらう◎
- 代表的な取り組みを入れる:会社が「今」何に取り組んでいるのか、具体的なエピソードを盛り込むことで親近感UP
- 社員と文化:「チームワークを大切にしている」「1年を通してこんなイベントがある」など、社内の様子を伝える
その他、現在の社員数や業績、会社の特徴や強み、他社との比較なども第3章に入れてもOKです。
この章は企業の「今」を新入社員に知ってもらう大切な部分です。他の章以上に、内容が多くなっても構いません。
■第4章―これからの未来
4章では、これから会社が目指していることや挑戦したいことを紹介していきましょう。
例えば)
- 会社が目指していること、挑戦したいこと「例:○○の分野でNo.1を目指します!」
- 新入社員と一緒に作っていきたい将来像
■第5章―新入社員へメッセージ
社史の締めくくりの章には、新入社員へのメッセージがおすすめです。
- 会社として新入社員に期待していること
- サポート体制の紹介
- 「一緒に成長していきましょう」などの前向きな言葉を添える
期待していることやサポート体制も会社として大切な項目です。
これらを入れつつ、これから一緒に働く仲間へ「心の通った言葉」を添えることもおすすめです。お互いの信頼を深めるきっかけになるかもしれません。
■社史を作るとき
社史は自分史同様、見やすく、読みやすいするための工夫が必要です。
- 年表を用意:表を見るだけで会社の大まかな歴史を知ることができる
- 写真を用意:社内イベントの様子や社員の笑顔などを入れることで親近感、親しみやすさUP
写真やイラスト、年表を活用し、内容は盛り込みすぎず、シンプルにまとめると読みやすくなります。
その他、社史に「連絡先・問い合わせ先」を記載しましょう。
新入社員の方は、入社したばかりで会社のことだけでなく、仕事もまだまだ分からないことだらけです。
何か質問があれば気軽に聞くことのできる窓口や担当者の情報を明記してあると心強いかもしれません。
■まとめ
社史は「過去」「現在」「未来」と写真やイラスト、表を用いて時系列でまとめることで読み手に会社の雰囲気が伝わりやすくなります。
また、制作を始める前に『新入社員ならどのようなことが載っていると雰囲気がわかるのか』『どんな内容だとわかりにくいのか』立ち位置を変えて考えることもおすすめです。
企業の歩みには、関わってきた人々の想いと挑戦が息づいています。
その一つひとつが、今日をかたちづくり、これからを考える手がかりとなっています。
社史の執筆やご相談も、お気軽にお問い合わせください。
想いを形にし、歴史を言葉にする――その一歩を、「オリーブの冠」は心をこめてお手伝いさせていただきます。