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家の家系図をまとめるのに自分史を作ってみようと思いますが、祖父母も他界しており、ルーツなど調べる方法や何を載せたら後世に残せますか

お役立ちコラム

あなたは自分のルーツを知っていますか? ——

ご両親はどこで生まれ育ったのでしょうか?

そして、祖父母はどのような仕事をして、生活をされていたか見聞きしたことはありますか?

実は知っているようで、家族の歴史を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

それが曾祖父母世代までさかのぼれば尚更。自身のルーツを知るには、身近な家族や親族に聞くことが近道です。

しかし、ルーツを知りたくても家族や親族がすでに他界されており、直接聞くことが難しいこともあるでしょう。

そんな時は戸籍をたどることがとても有効です。そこで今回は「自分史を使って家系図作成!ルーツを調べる方法と何を記すのか」についてご紹介します。

 

■「今ある情報」を書き出す

家系図づくりの第一歩は、身近にいる家族からのスタートでOKです。

両親や兄弟、親戚など、思い出せる範囲からで構いません。思い出した方の以下の項目を書き出してみましょう。

  • 名前
  • 生年月日
  • 出身地
  • 職業
  • その人のエピソード など

これらの情報は古いアルバムや年賀状、仏壇にある位牌、お墓などからヒントを得られることもありません。

 

■戸籍をたどってみよう

さらに詳しいルーツを知りたい場合は、「戸籍」を取り寄せてたどってみるのもおすすめです。

戸籍には、

  • 家族構成
  • 本籍地
  • 結婚・転籍の記録 など

詳細に記載されており、代をさかのぼることで曾祖父母やそれ以前のご先祖の情報を知る手掛かりになります。

※日本の戸籍制度は、明治19年(1886年)以降の戸籍を順を追って取得することができます。

 

■改製原戸籍の取得

ここで言う戸籍とは、「改製原戸籍:かいせいげんこせき」のことを指します。

この戸籍は、過去の戸籍制度が改正された際、作り直される前の「古い戸籍」で、昭和や平成初期に改製されたものが多くあり、祖父母や曽祖父母の記録が載っている貴重な資料と言えます。

現在の戸籍では、あなたの両親の名前しか載っていなくても、改製原戸籍を取り寄せることで、その上の世代の出生地や婚姻状況、兄弟姉妹の存在まで知ることもできます。

 

■改製原戸籍の取得手順

手順は次の通りです。

1.本籍地を確認する:戸籍は「住所地」ではなく、「本籍地」で扱っています。

まずは、自分の「現在の戸籍謄本」を取得し、本籍地の場所と筆頭者を確認しましょう。

※筆頭者‥通常は父または祖父

 

2.本籍地の役所に申請する

改製原戸籍は、本籍地の市区町村役場で取得可能です。

申請方法は「窓口」「郵送」「一部の自治体ではオンライン申請」で対応しています。

3. 申請に必要なもの

  • 申請者の本人確認書類(免許書など)
  • 申請書(窓口で記入または各役所のHPからダウンロード可能)
  • 手数料(1通 750円前後)

改製原戸籍の申請には申請理由が必要です。また、直系親族であることの証明書類が必要な場合があります。

 

■郵送申請の場合

1.申請書を用意(窓口で記入または各役所のHPからダウンロード可能)

2.必要書類を封筒に入れて送付

  • 申請書
  • 本人確認書類のコピー
  • 定額小為替(手数料分)
  • 返信用封筒(※切手を貼り、住所記入)

3.約1週間~10日で返送される

■戸籍の取得にかかる費用

以下、取得に必要な費用の目安です。

書類の種類 手数料(全国共通)
戸籍謄本(全部事項証明) 450円
改製原戸籍(謄本) 750円
除籍謄本(謄本) 750円

※謄本(とうほん):戸籍全員の情報が載ったものを指します。

 

■家系図は「家の記録」

家系図はあくまで名前の一覧ですが、自分史を活用する魅力には「物語」として形に残せるところにあります。

例えば)

  • ○○町の農家として暮らしていた
  • 昔はこんな仕事をして生計を立てていた
  • 戦争体験があった
  • 母が若い頃に好きだったこと など

1人ひとりでは小さなエピソードでも、自分史に残すことで「その家の大切な記録」になります。

記録に写真や手紙、当時の暮らしぶりを描いた言葉を添えることで、後世に残す際、よりリアルに伝えることも可能です。

 

■後世に残せること—まとめ

祖父母やご先祖の足跡をたどるだけでなく、今の自分たちのことも記しておくことで、後世に残す意味としてはとても大切な役割があります。

あなた自身の生い立ちや家族との思い出、どんな日常を過ごしてきたのか、そして何も思い家を守ってきたのか。

今の記録は、あなたにとって当たり前のことかもしれません。

しかし、次の世代にとってとても貴重な「家の記録、家族の宝物」になるのではないでしょうか。

 

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