自分史と聞くと、多くの人が「就職」「結婚」「転職」「退職」など、人生の大きな節目を書き記すことだと思いがちです。
もちろん、それらは人生の重要な節目なため、強い印象とともに心に刻まれていることが多くあります。
しかし、実際に振り返ってみると、私たちの人生の大半は、平凡な日常の積み重ねです。その日々の暮らしこそが人生の学びであり、自分史の大切な素材になることもあります。
今回は「イベントだけじゃない!日常から学ぶ自分史制作のヒント」についてご紹介します。
◆ 学びや気づきのヒント
日常の中だからこそある学びや気づきのヒントは以下の通りです。
- 家族や友人との会話かからの気づき
- 仕事や地域活動でのちょっとした経験
- 日々の習慣や生活の中で生まれる思い など
これらを振り返ることで、あなたの価値観やあなたがこれまで大切にしてきたことが見えてきます。
◆ 小さな出来事が心を動かす
大きなイベントだけではなく、日々の暮らしの中には、大きな出来事ではないけれど、心を動かす(心が温まる)瞬間は少なくありません。
例えば)
- 人とのちょっとしたやりとりから、思いやりの大切さに気づく
- 子どもの言葉や行動から、新しい視点を教えられる
- 季節の移り変わりに触れ、自身の時間の流れを実感する など
一見すると、これらの小さな出来事は些細なことですが、このような出来事こそが人生に彩りを与えてくれるものです。
◆ 気づきを残す工夫をする
小さな出来事は、日々の忙しさの中では意識していない限り忘れてしまうもの。だからこそ「残す工夫」が大切です。
一番手軽なのは、日記やメモに一言だけ書き留めておくことです。
例えば)
- 一言でも日記やメモに残す(単語でもOK)
- 写真に残す(短いコメントを添えるとより忘れない)
- 家族や友人に共有する など
できる日とできない日もあるかもしれませんが、1日1行記録するだけでも1年後には365日分の学び、発見があります。
こうした小さな工夫で、自分の気づきが整理でき、未来に残すことができます。
この積み重ねが、将来振り返ったときに「こんな時があった」「こんなことを感じていたんだ」と自分の成長やご家族、あなたと関わってきた方との関係性を再確認することができるでしょう。
ちなみに筆者は、子どもとのことであれば、子どもの何気ない出来事でも写真に収めていました。
◆ 人に伝えることで深まる学び
日々の出来事を家族や友人に話してみることも学びを定着させる方法です。
話すタイミングに決まりません。人に話すだけで、自分の思考が整理され、相手にとっても新たな発見につながることも。
会話を通して生まれる共感や笑いが日々の豊かな交流につながっていきます。
◆ 自分史に活かす方法
実際に「自分史に書くことがない」と思っている方は少なくありません。
ですが、日常から得た学びを書き留めるだけで、自分史はしっかりとしたカタチになっていきます。
大切なのは出来事の大きい、小さいではなく、その出来事から得た気づきです。
- 人のやさしさに触れて感じた、思いやりの大切さ
- 子どもの視点から、物事を柔軟に考えることの重要さに気づくこと
- 季節の移ろいから感じた、小さな瞬間でも丁寧に過ごすこと など
これらの記録、記憶はあなたにとっての成長の軌跡であり、未来の家族や友人にとって大切なヒントにもなります。
◆ まとめ
人生を振り返ると、強く印象に残っているのは大きなイベントだけではありません。
むしろ、心に温かく残り続けるのは日常の中で経験した小さな出来事のことが多いものです。
- 子どものとびっきりの笑顔を見た瞬間
- 大きな虹が出ていてすごく綺麗だったこと
- 困っていた時にかけられた温かい言葉 など
他の人からしてみれば些細なことであっても、あなたにとって特別な瞬間。
それこそが日常から得る学びです。小さな出来事もあなたの自分史を作るためのヒント。あなたの1日1日を大切にしてください。
「自分史を綴りたい」「大切な人への贈り物として残したい」―― その想いを大切に、一冊の物語に。
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