自分史の仕上がりは一人ひとり異なります。
自由に作ることができるからこそ、自分史を作るうえで押さえておくべき基本があります。
今回は「自由な物語を作るために押さえておくべき基本」についてご紹介します。
■テーマを明確に
自分史を作るにあたり、自分の人生のどの部分を強調したいのかを決めると、まとめやすくなります。
例えば)
- 挑戦と成長の記録
- 家族との絆
- 夢を追い続けた人生 など
■時系列かエピソードか形式を選択する
時系列形式:生まれてから現在までの歩みを順に書く形式。この形式は制作時だけでなく、読み手もわかりやすく、伝記的なスタイルに向いています。
エピソード形式:特定の出来事をピックアップして書く形式。テーマに沿ってシーンを掘り下げやすいのが特徴です。
■5W1Hを意識して
ストーリーを説得力あるものに仕上げるには、5W1Hを意識してみてください。
「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」
5W1Hを意識するだけで、読み手によっても作っている本人にとっても、まとめやすくなります。
■主観と客観のバランスを考える
自分史では、主観(自分)の気持ちを素直に書くことはとても大切。
そこに客観的(家族や友人など、第三者)な視点も加えることで、読み手によって共感しやすいストーリーに仕上がります。
■文章のリズムを意識する
淡々と文章を進めるのではなく、ちょっとした工夫で読みやすさを増やすことができます。
- 長い文章だけでなく、短い文章も組み合わせる。
- 感情の起伏も表現する。
■伏線を仕込む
過去の出来事がのちの人生にどう影響したのかを書くことで、読み手の「なるほど!」が生まれます。
例えば)
- 子どもの頃すきだったことや得意だったこと → 大人になって仕事に活かされている
- 失敗した経験 → 人生で役立つ学びにつながったこと
■タイトルを工夫する
タイトルや小見出し、章立てなどを工夫すると読みやすさや読み手の興味がアップします。
例えば)
- 人生の分岐点:20歳の決断
- 人生を変えたあの時の出会い など
■クスッと笑えるエピソードを入れる
自分史は、これまでの歩みを載せるもの。深刻な話もあるかもしれません。
しかし、暗い話ばかりでは、読み手に敬遠される可能性があります。クスッと笑えるエピソードや、ちょっとした失敗談を盛り込むことで読み手との距離は縮まります。
■自分へのメッセージを入れる
自分史は、過去だけでなく、未来の自分への手紙として活用できます。
手紙にすることで、当時の思いやこれからの目標をうまく表現できます。
例)
- 10年後のわたし(○○)へ。
- 青春時代の私へ。〇年後の私より など
■読み手の共感を得られる自分史とは
読み手から共感を得るには、独りよがり(自分目線)にならないような仕上がりを目指すことが大切です。
自分史は、「自分のために書くもの、作るもの」でもあります。
ですが、もし誰かにも読んでもらいたいと考えるのであれば、読み手が楽しめる工夫・共感できる工夫をしてみましょう。
以下、「自分目線の自分史」と「読み手に響く自分史」の違いです。
自分目線の自分史 | 読み手に響く自分史 |
---|---|
淡々と事実を羅列する | 感情やエピソードが細かく描かれている |
「私はこう思った」の主観ばかり | 「あなたもこんな経験ない?」と読み手に問いかけがある |
専門用語や表現がある | 誰にでも伝わりやすいシンプルな言葉 |
「すごいでしょ?」という自慢話が多い | 失敗談や苦労話も交えてあり、親しみやすい |
■まとめ
自分史制作には「正解」はありません。あなたらしい表現が大切です。
誰かに読んでもらうのであれば、共感を得られる工夫を入れてみましょう。出来上がったときに「あなたらしい1冊」になると思います。
オリーブの冠では、あなたや大切な方々の思い出、そして感謝の気持ちを形に残すお手伝いをいたします。
「自分史を作りたい」「大切な人への贈り物として残したい」といったご希望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。